コーヒーで世界一周!産地で味が変わる「11カ国の特徴」と選び方ガイド

「今日のコーヒーは、どこの国の豆ですか?」

カフェでこう聞いているほかのお客様が隣にいたことがありませんか?

コーヒーの味は、品種や焙煎だけでなく、「どこで育ったか(産地)」で8割が決まるとも言われています。

この記事では、コーヒー豆の個性を決定づける「3大エリア」の特徴と、まず押さえておきたい「代表的な11カ国」の味の違いを解説します。

これを読めば、まるで世界旅行をするように、その日の気分に合わせてコーヒーを選べるようになりますよ。

この記事を書いた人

ぐり

  • 焙煎屋店主
  • コーヒーミル開発会社へ転職
  • 石川県は南加賀の魅力を伝えたい人

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なぜ場所によって味が違うの?「テロワール」の秘密

ワインと同じように、コーヒーにも「テロワール(生育環境)」という概念があります。

コーヒーノキは非常にデリケートな植物で、赤道を挟んだ北緯25度・南緯25度の「コーヒーベルト」と呼ばれるエリアでよく育つとされています。

最近は日本でも栽培がおこなわれていたりしますね

しかし、同じコーヒーベルト内でも環境は様々です。

例えば下記。

テロワールの違い
  • 標高が高い:昼夜の寒暖差で実が引き締まり、良質な酸味が生まれる。
  • 日差しが強い:糖度が増し、コクにつながる。
  • 火山灰土壌:ミネラル豊富で、独特なスモーキーさや香りを生む。

この「土地の個性」こそが、国ごとの味の違いになるのです。

隣国でも味が違いますので、さまざまな味わいを楽しむことができます。


【中南米】バランスと甘みの王道エリア

まずは「コーヒーといえばこの味」という王道エリアから。

中南米の豆は、酸味と苦味のバランスが良く、ナッツやチョコのような甘さが特徴です。

初心者の方は、ここから選べば間違いありません。

中南米5か国
  • ブラジル
  • コロンビア
  • グアテマラ
  • コスタリカ
  • ジャマイカ

【ブラジル】迷ったらこれ!ナッツのような香ばしさと甘み

世界で一番コーヒーを作っている国、それがブラジルです。

生産量ナンバーワンの実力は伊達ではなく、誰が飲んでも「美味しい」と感じる安心感があります。

酸味は控えめで、ナッツやチョコレートのような香ばしい甘みが特徴です。

苦味もマイルドなので、ブラックコーヒーデビューには最適の国と言えるでしょう。

クセがないため、他の豆と混ぜる「ブレンド」のベースとしても大活躍しています。

【迷ったらまずはコレ】
「酸っぱいのは苦手」「苦すぎるのも嫌」というあなたへ。 毎日飲んでも飽きない、ザ・スタンダードな一杯を試してみませんか?

【コロンビア】マイルドコーヒーの代名詞

ブラジルと並んで日本で馴染み深いのがコロンビアです。

缶コーヒーのCMなどで「エメラルドマウンテン」という名前を聞いたことがあるかもしれません。

コロンビアのコーヒーは、フルーティーな甘みと柔らかな酸味、そしてしっかりとしたコクのバランスが絶妙です。

全体的に味が丸く、角がないため「マイルドコーヒー」の代名詞として愛されています。

天候や標高などの栽培条件に恵まれており、高品質な豆が多いのも特徴です。

【バランス重視のあなたへ】
甘み、酸味、コク。 すべての要素が完璧に調和した「優等生」な味わいは、朝の目覚めの一杯にぴったりです。

【グアテマラ】甘い香りとスモーキーな余韻

火山国であるグアテマラのコーヒーは、豊かな土壌が生み出す力強さが魅力です。 フルーツのような酸味の中に、チョコレートのような甘い香りとコクが共存しています。 そして最大の特徴は、飲んだ後に鼻に抜ける「スモーキー」な余韻です。 特に「アンティグア」という地域の豆は品質が高く、世界中で人気があります。 深煎りにしても個性が消えないため、カフェオレにしても美味しく楽しめます。

【大人な気分でしっとり過ごしたいあなたへ】
飲んだ後の余韻を一度味わえば、きっとグアテマラの沼にはまること間違いなしです。

【コスタリカ】雑味のないクリアな酸味

中米の小国コスタリカは、「コーヒーの品質管理」において世界トップレベルの先進国です。

国を挙げて生産技術の向上に取り組んでおり、雑味のない非常にクリーンな味わいが楽しめます。

特徴的なのは、ハチミツのような甘みを豆に残す「ハニープロセス」という精製方法です。

特にコスタリカジャガーハニーは明るく爽やかな酸味に加え、とろりとした甘みのハーモニーはまるで紅茶やフルーツジュースのようです。

重たいコーヒーが苦手な方には、特におすすめしたい産地です。

【透明感のある甘さを体験】
「コーヒーは苦い飲み物」という常識が覆ります。 ハチミツのような甘さと、透き通るようなクリアな余韻に癒やされてください。

【ジャマイカ】「コーヒーの王様」ブルーマウンテン

「ブルーマウンテン」の名で知られる、カリブ海に浮かぶ島国です。

限られたエリアでしか収穫できない希少性から、「コーヒーの王様」と呼ばれています。

その味わいは「黄金のバランス」と評され、苦味、酸味、甘み、コクのすべてが完璧に調和しています。

嫌な苦味が一切なく、絹のように滑らかな口当たりは、他のコーヒーでは味わえない高級感があります。

イギリス王室御用達としても知られる、まさに最高峰の銘柄です。


【自分への最高のご褒美】 一度は飲んでみたい「コーヒーの王様」。
特別な日のティータイムや、大切な人へのギフトに、極上の香りとくつろぎを選んでみませんか?

【アフリカ・中東】華やかな香りと強烈な個性

一言で言うとコーヒーの常識を覆す地域。

フルーツ、花、ワイン、スパイスなど、非常に個性的で華やかな香りと鮮烈な酸味が特徴です。

コーヒーを始めたい方にはおすすめの地域ですよ!沼にハマります。

アフリカ・中東
  • エチオピア
  • イエメン
  • ケニア
  • タンザニア

【エチオピア】コーヒー発祥の地「モカ」の華やかさ

コーヒーという植物が発見された場所、それがエチオピアです。 日本で「モカ」と呼ばれるコーヒーの代表格であり、その香りは世界一華やかだと言われています。

完熟したベリーのような甘い香りがする「ナチュラル」と、レモンティーやジャスミンのような香りの「ウォッシュド」という2つのタイプがあります。

どちらも苦味はほとんどなく、フルーティーな酸味が際立ちます。

「コーヒーは黒い水」だと思っている人が飲むと、その果実感に衝撃を受けることでしょう。

【まるでフルーツティー?】 袋を開けた瞬間、部屋中に広がる甘い香りに驚いてください。 苦いのが苦手な女性にも大人気。 リラックスタイムを彩る、香りの魔法をどうぞ。

【イエメン】元祖「モカ・マタリ」の複雑で妖艶な香り

エチオピアの対岸、かつて世界中にコーヒーを輸出した「モカ港」がある国です。

エチオピアと同じ「モカ」の名を持ちますが、味はもっと複雑でワイルド。

赤ワインのような芳醇な香り(ワイニーフレーバー)と、カカオやスパイスのような独特のコクがあり、その妖艶な風味は「コーヒーの貴婦人」とも称されます。

【イエメン】元祖「モカ・マタリ」の複雑で妖艶な香り

エチオピアの対岸に位置するイエメンも、「モカ」の名前で親しまれています。

かつてモカ港から世界へコーヒーが輸出された歴史ある国で、有名な「モカ・マタリ」の産地です。

エチオピアが華やかなフルーツなら、イエメンは赤ワインやスパイスを思わせる、複雑で妖艶な香りが特徴です。

素朴な製法で作られるため、独特の土っぽい香りと、カカオのような深いコクが絡み合います。

生産量が少なく希少ですが、多くの芸術家や文化人を虜にしてきた伝説の味です。

【歴史とロマンを味わう】 複雑でスパイシー、そして深いコク。 一口飲むたびに表情を変える、ミステリアスな「元祖モカ」の虜になってみませんか?

【ケニア】トマトやカシス?力強くジューシーな酸味

スペシャルティコーヒーの世界で、圧倒的な存在感を放つのがケニアです。

特徴は、なんといっても力強い酸味と重厚なコクです。

カシス、グレープフルーツ、時にはトマトに例えられるほど、ジューシーで濃厚な風味を持っています。

浅煎りでは鮮烈なフルーツ感を、深煎りにしても消えない芯の強さを楽しめます。「酸味のあるコーヒーは薄い」というイメージを破壊する、パンチのある一杯です。

【衝撃のジューシー体験】 目が覚めるような鮮烈な酸味と、濃厚な果実味。 ただのコーヒーでは満足できないあなたへ、アフリカの力強い大地が生んだ傑作を。

【タンザニア】野性味あふれる「キリマンジャロ」

アフリカ最高峰キリマンジャロ山の麓で栽培されるコーヒーです。

日本では「キリマンジャロ(キリマン)」の愛称で、酸味系コーヒーの代表として知られています。

ケニアに近い強い酸味を持っていますが、タンザニアの方はより野性味があり、後味がキリッとしています。

コクは控えめで、鋭いキレがあるため、アイスコーヒーにしても非常に美味しく飲めます。

シャープな酸味と香ばしさは、頭をスッキリさせたい時に最適です。

【キレのある酸味でリフレッシュ】 鋭い酸味と野性味あふれる香りは、仕事中の気分転換に最適です。 スッキリとした後味の「キリマン」で、シャキッと集中モードへ切り替えましょう。

【アジア】濃厚なコクと苦味

どっしりとした苦味や、大地を感じる独特な香り(アーシー)が特徴のエリア。

酸味が苦手な方や、ミルクを入れて飲みたい方に最適です。

【インドネシア】ハーブのような香りと重厚なコク「マンデリン」

アジアの代表格。「マンデリン」という銘柄が有名です。

酸味はほとんどなく、ハーブやシナモンのようなスパイシーな香りと、バターのように濃厚なコク苦味が特徴。

カフェオレにしてもコーヒー感が負けません。

【ベトナム】ガツンとくる苦味と香ばしさ

ブラジルに次ぐ世界第2位の生産国ですが、その多くは缶コーヒーやインスタントに使われる「ロブスタ種」です。

麦茶のような香ばしさと、ガツンとくる強い苦味が特徴。

コンデンスミルクを入れた甘い「ベトナムコーヒー」にするのが現地の定番スタイルです。

【選び方マップ】あなたの好みはどっち?

11カ国もあると迷ってしまいますよね。自分の好みの傾向から選んでみましょう。

1. 「酸っぱいのは苦手。苦味とコクを楽しみたい」人

  • インドネシア(マンデリン)
  • ブラジル(深煎りの場合)
  • グアテマラ(深煎りの場合)

2. 「苦いのは苦手。紅茶のようにスッキリ飲みたい」人

  • エチオピア(モカ)
  • コスタリカ
  • タンザニア(浅煎りの場合)

3. 「バランス重視。毎朝飲める味がいい」人

  • コロンビア
  • ブラジル
  • ジャマイカ(ブルーマウンテン)

4. 「変わった味、個性的な香りを体験したい」人

  • イエメン(モカ・マタリ)
  • ケニア

まとめ:その日の気分で産地を選んでみよう

コーヒー豆は産地によってこれほど味が違います。

  • 朝の目覚めには、スッキリした中南米(コロンビアやコスタリカ)。
  • 午後のリフレッシュには、香りの良いアフリカ・中東(エチオピアやイエメン)。
  • 夜、甘いスイーツと合わせるなら、コクのあるアジア(インドネシア)。

気分やシーンに合わせて「国」を選べるようになると、コーヒーライフはもっと楽しく、深くなりますよ。

ぜひ、お気に入りの一国を見つけてみてください。

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