ドリップ

4:6メソッドが濃いと感じたら|焙煎士は湯350ml・84℃に変えました

4:6メソッドで淹れたのに「濃い」と感じたことはありませんか。
焙煎士である僕の答えは、湯を300mlから350mlに増やし、湯温を84℃以下に下げることでした。
豆20gに対して湯350ml、湯温80〜84℃。これが僕の行きついた数値です。

4:6メソッドの標準はこうなっている

まず前提を整えます。
4:6メソッドは、2016年のWorld Brewers Cupで優勝した粕谷哲さんが考案した淹れ方です。
湯の総量を4:6に分け、前半で味わいを、後半で濃度を決めます。

粕谷さんが代表を務めるPHILOCOFFEAが公開している標準の数値は、豆20g・湯300g
湯温は焙煎度で変える設計になっていて、こう書かれています。

浅煎りにおいては93℃前後、中煎りにおいては88℃前後、深煎りにおいては83℃前後、ご参考まで。

出典:PHILOCOFFEA「粕谷哲こだわりのコーヒーの淹れ方 46メソッドとは?」(2026年8月確認)

豆20gに湯300gなので、比率は1:15です。
ここが出発点になります。

僕は「濃い」と感じた

このレシピのまま淹れて、豆の旨みははっきり感じました。
世の中の評価が高いことも前提として同意します。
ただ、僕には濃くて、少し苦手だったんです。

好みの問題です。
だから標準を否定するのではなく、自分の舌に合う数字を探しました。

行きついた数値

項目4:6メソッドの標準僕の型
20g20g
300g(1:15)350ml(1:17.5)
湯温中煎りは88℃前後80〜84℃
挽き目焙煎度に合わせる中荒挽き
ドリッパーV60HARIO スイッチ

中煎りの豆を、標準の中煎りより低い湯温で、標準より薄い比率で淹れていることになります。
一つずつ理由を書きます。

なぜ84℃を超えないのか

84℃を越すとエグみが出すぎて、好みの味から外れるからです。
狙っているのは「スッキリしていて、なおかつ焙煎の深い味わいが残る」状態。
その両立ができるのが、僕の場合は80〜84℃でした。

なぜ湯350ml(1:17.5)なのか

スッキリした味が好きだからです。
標準の1:15より湯を50ml多くして、濃度を下げる方向に振っています。
1:17.5が、僕には最高に美味しい比率でした。

なぜ中荒挽きなのか

細かく挽くと、エグみをより感じるからです。
湯温を上げたときと同じ方向に味が動きます。
つまり湯温・比率・挽き目の3つとも、「エグみを出さない」という一点で選んでいます

なぜHARIOスイッチなのか(正直に書きます)

味の理屈ではありません。
見た目です。シンプルにカッコいいから使っています。

スイッチは湯を溜める浸漬式と、落とす透過式を切り替えられるドリッパーですが、僕はほぼ開けっ放しで使っています。
つまり普段は透過式です。

ただ、たまにこう淹れます。

  • 1〜2投目の湯温を90℃まで上げて注ぐ
  • そのあとスイッチを閉じる
  • 次に70℃まで下げた湯を入れる

理由は、より豆本来の味を楽しみたいから。
これはスイッチでなければできない淹れ方です。

「濃い」と感じたときに動かす順番

僕は3つを同時に動かしましたが、原因を切り分けたいなら1つずつ変えるほうが分かります。

  • 湯を増やす — 1:15 → 1:17.5。濃度そのものを下げます
  • 湯温を下げる — 中煎りなら88℃前後から。僕は84℃を上限にしています
  • 挽きを粗くする — 細かいほどエグみが出ます

豆の量そのものを見直したい場合は「コーヒー1杯に豆は何グラム?比率と量の基本」、湯温だけを詰めたい場合は「ドリップコーヒーのお湯の温度は何度がベスト?」もあわせてどうぞ。

まとめ

4:6メソッドの標準は豆20g・湯300g(1:15)、湯温は中煎りで88℃前後。
僕はそれを濃いと感じたので、湯350ml(1:17.5)・80〜84℃・中荒挽きに変えました。
基準は「エグみを出さないこと」。
標準が間違っているのではなく、自分の舌に合わせて数字を動かしていいという話です。

この数値は、注文をいただいてから焙煎している自分の豆で出した答えです。
豆が変われば最適値も変わります。
まずは標準の1:15から始めて、濃いと感じたら湯を増やしてみてください。


この記事を書いているのは、石川県加賀エリアのロースターGURI COFFEE。
コーヒーの淹れ方から豆の選び方など、多岐にわたってご紹介しています。
あなたの余白の為に、最高のコーヒーライフを過ごせるようサポートしていきます。

note│にしたあきひろ

Substack│ぐり

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