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コーヒーに合うミネラルウォーター|硬度で選ぶ

コーヒー用にミネラルウォーターを買うなら、見るべきは値段でも産地でもありません。
ラベルに書かれた硬度の数字です。
この記事では、主要銘柄の硬度を並べて、コーヒーに向く水と向かない水を整理します。

目標となる数値

スペシャルティコーヒー協会(SCA)が示す抽出用水の基準はこうなっています。

  • 総硬度:50〜175 ppm(mg/Lと同じ単位)
  • 総溶解固形物(TDS):75〜250 ppm、最適値150 ppm
  • pH:6〜8

そして40 ppmを下回ると抽出不足の風味になりやすいとされています。
つまり「軟水ならなんでもいい」わけではありません。
軟らかすぎる水は、成分を引き出しきれないのです。

主要銘柄の硬度一覧

銘柄硬度の目安コーヒーへの向き
いろはす(白州)約30 mg/LSCA下限を下回る。すっきりするが薄く感じやすい
ボルヴィック約60 mg/Lレンジ内。扱いやすい
日本の水道水(全国平均)約50.5 mg/L下限あたり。地域差が大きい
コントレックス約1,500 mg/L超硬水。コーヒーには不向き

※硬度は採水地やロットで変動します。購入時はラベルの表示を確認してください。

なぜボルヴィックがよく挙がるのか

コーヒー用として名前が出やすいのは、硬度が約60 mg/LでSCAの推奨レンジにきれいに収まるからです。
海外の水としては珍しく軟水寄りで、なおかつ下限の40を十分に超えている。
入手もしやすいので、「自分の水と比べるための基準」として使いやすい銘柄です。

特別に美味しくなる魔法の水、という意味ではありません。
数字が扱いやすい、というだけです。

超硬水がコーヒーに向かない理由

コントレックスのような硬度1,000を超える水は、飲用としては優秀でもコーヒーには向きません。
ミネラルが多すぎると成分を引き出しすぎ、過抽出になって苦味やえぐみが立ちます。

硬度と味の関係は「コーヒーに合う水の選び方|硬度で味はここまで変わる」で詳しく解説しています。

焙煎度による使い分け

どの硬度が正解かは、飲む豆によっても変わります。

  • 浅煎り — 酸味とフレーバーを楽しむなら、硬度は低め(50〜80)が合いやすい
  • 深煎り — 硬度がやや高め(80〜120)だとコクが出やすい

とはいえ、まずは60前後の水で基準を作り、そこから好みの方向に振るのが分かりやすいと思います。

毎日ミネラルウォーターを買うべきか

正直に言うと、毎日は現実的ではありません
1日2杯淹れるだけでも月に十数リットル必要になり、費用も手間もかかります。

ミネラルウォーターが向いているのは、こういう使い方です。

  • 自分の好みの硬度を見つける実験 — 数銘柄を飲み比べて基準を掴む
  • 特別な豆を淹れるとき — せっかくの一杯を条件を揃えて味わう

日常的に水を良くしたいなら、浄水器のほうが続きます。
コーヒー用の浄水器の選び方」をどうぞ。

まとめ

ミネラルウォーターは「硬度の数字で選ぶ」のが正解です。
目標は50〜175 mg/L。40を下回ると味が薄くなりやすい。
ボルヴィック(約60)は基準を作るのに使いやすく、コントレックス(約1,500)は不向き。
まずは1本買って、いつもの水と飲み比べてみてください。

水の基礎は「コーヒーに合う水の選び方」、 味が薄いと感じるなら「コーヒーが薄いのは水のせいかもしれない」をどうぞ。

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