ケトルの内側に白いざらつき、コーヒーメーカーの湯の出が遅い。
それはスケール(水垢)です。
水に含まれるカルシウムが固まったもので、放っておくと味も器具の寿命も落とします。
水に溶けているカルシウムやマグネシウムは、加熱されると溶けきれなくなり、器具の内側に固着します。
これがスケールです。
硬度の高い水を使うほど、早く溜まります。
つまり、水の硬度が高い地域ほど手入れの頻度が上がります。
自分の地域の硬度は「地域で違う水道水の硬度とコーヒーの味」で確認できます。
スペシャルティコーヒー協会(SCA)が抽出用水の総硬度上限を175 ppmとしている理由のひとつが、このスケール対策です。
スケールはアルカリ性なので、酸で溶かします。
食品用のクエン酸を使ってください。
濃度の目安は約3%。
水500〜750mlに対してクエン酸20g程度です。
最初は白く濁った湯が出ます。これが落ちたスケールです。
透明になるまですすぎを繰り返してください。
| 使用状況 | 手入れの目安 |
|---|---|
| 1日1〜2杯・硬度が低い地域 | 2〜3ヶ月に1回 |
| 1日数杯・硬度が高い地域 | 月1回 |
| エスプレッソマシン | 説明書の指定に従う(機種により大きく異なる) |
白いざらつきが見えたら、それは溜まりきってからのサインです。
見える前に定期的に行うほうが、落とすのも楽になります。
水の硬度と味・機械のバランスは「エスプレッソと水の関係」で詳しく整理しています。
スケールには効きません。
重曹はアルカリ性で、油汚れやコーヒーの色素汚れに向いています。
スケールは酸で落とすため、クエン酸を使ってください。
使えます。
ただし長時間の放置は避け、終わったら水でよくすすいでください。
アルミ製の器具は変色することがあるため、説明書を確認してください。
湯温が下がっていた場合は戻ります。
「最近コーヒーが薄い」と感じていて、豆も淹れ方も変えていないなら、器具のスケールを疑う価値があります。
味が薄い原因の切り分けは「コーヒーが薄い原因は水にある」も参考になります。
スケールは水の硬度が高いほど早く溜まり、湯温を下げて味を薄くします。
落とし方は約3%のクエン酸水でつけ置きし、水だけで必ずすすぐこと。
頻度は月1回〜3ヶ月に1回。見えてからでは遅いので、定期的に行ってください。
器具の手入れ全般は「コーヒー器具の選び方ガイド」、 水の硬度は「コーヒーに合う水の選び方」をどうぞ。